エッセー

夏ともののけ姫

夏ともののけ姫

おばけちゃん

毎日ほんとに暑い!

はなこ

しっかり水分と塩分を補給しようね。

 暑い日が続く。今年も夏がやってきた。個人的には冬の方が好きではあるのだが夏は夏でまた違った楽しみがある。

夏と言えば思い浮かぶものはなんだろうか。私がすぐに思いつくのは花火やお祭りだ。もう何年も行っていないが、それでもあの楽し気な雰囲気はすぐに思い出せる。にぎやかな声、出店で買ったラムネやりんご飴、金魚すくいに美しい花火。どれも大変に魅力的だ。

先日金曜ロードショウで見た、もののけ姫などのジブリ映画も、夏の風物詩といっていいかもしれない。何度見ても面白いものだ。

もののけ姫の面白さは登場人物それぞれの思惑のぶつかり合いを描いているところにある。アシタカ、山狗、イノシシ、エボシ、ジコボウ、皆それぞれ自身の立場や信念、そして自身の所属する組織の存亡を懸けて戦っている。

山狗側は森や神々を守ろうとし、エボシ率いるたたら場側は自身らの生活を守りたたら場を発展させようとする。実際にはこれ以上にもっと複雑な背景があり、もはや単純に善悪などでは測れない問題であろう。生存競争のようなものだろうか。

アシタカはそんな両者の間に立ち、「双方共に生きる道はないのか」と問うた。一方的に排除するのではなく互いの立場を理解し共生しようとする。これこそがこの物語のテーマではないかと思う。

こんな大きな話でなくとも、日常の小さないさかいでも同様だ。折り合いがつかずにぶつかってしまう事もあるだろう。しかし、そうなる前にまずは相手の事を考える優しさを持つことが大切であると、もののけ姫を見てそう思った。

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