エッセー

写真と思い出

おばけちゃん

ああ、あの時は楽しかったな。

はなこ

思い出はあった方がいいよね。

写真と思い出

写真とは凄い技術であると思う。その時、その瞬間でしか見れないものを記録し、それを後からまた見る事が出来る。それをするのに特別な事をする必要はない。ポケットやカバンの中の携帯電話を取り出せば簡単に写真を撮る事が出来る。

携帯電話で簡単に写真を撮れるのは大変便利だ。ノートや看板、地図など記録したい事がある時、わざわざメモを取らなくても写真に撮っておけばそれで済む。忘れっぽい私にとっては本当にありがたい。撮った写真がどこにいったかを忘れるのはご愛嬌だ。

写真とは文字通り真実を写す。その時、その場で起こったありのままを写しとる。それは誰から見ても同じように見えるが、そこに写っている人からするとまた違う意味を持つ。その時の思いや感情、前後の出来事など様々な事を呼び起こすからだ。

楽しかった思い出、忘れられない瞬間、あるいは悲しかったこと、忘れてしまいたい事なんかもあるかもしれない。写真はその時の自分を思い出させてくれる。

私の部屋には1枚の写真が飾ってある。他の人から見れば取るに足らない写真だろうが、私にとってはとても大切なものだ。

人は忘れる生き物である。そうでないと生きていけない。忘れるからまた新しい気持ちで生きていけるのだ。

それでも覚えておきたい事もある。ずっと忘れたくない事だってある。今日も私は部屋の写真を見て、頑張ろうと思うのだ。