こだわらない

こだわらない

　生きていれば自分の思い通りにならないことがままある。そういうことのほうが多いかもしれない。その度にこうじゃないと嫌だと思い悩む。

その時はなんでこうなるんだと憤り結果を受け入れられずに恨む。だが、時がたち思い返してみると案外あれでよかったと思うこともまた多い。

希望通りにならず、何も得られなかったように感じたとしても、その実得られたものは大きい。それは経験だ。それまでの努力や思いを通して得られた様々な感情の機微は何事にも代えがたい。それらが今の自分を作り上げているからだ。

自分がやると決めたことだ。どんな結果になろうとも覚悟を持ってそれに取り組んだ。何を悔やむことがあるだろうか。

私にできることは結果を受け止め、また次のことに真摯に向き合う、それだけだ。